福島 吾妻

吾妻山 風景

    福島県への旅と言えば、当然福島市から始まるが、ここから一般的に好まれているのが、春の花見山の旅であろう・・・・しかし、その花の咲く時期を少し早めに訪れると、周辺山々の美しい吾妻連峰の美しい残雪などを堪能できるのである。 ここは、吾妻スカイラインが有名であるが、多分誰でも一度は訪れたことがあるだろう! ここでは、この福島の旅を主体に、早春の美しい風景を紹介してみたいのである・・・・ 「五色沼をスライドショウで見る」★★★ 裏磐梯紅葉特集・・「裏磐梯紅葉1」「裏磐梯紅葉2」「裏磐梯から紅葉3」「裏磐梯から紅葉4」「裏磐梯紅葉5」「裏磐梯紅葉6」「裏磐梯紅葉7」等など 「いいたび日本・・日光紅葉

 


     栃木県内から旅行と言えば、この吾妻スカイラインを旅することが、往年は多かったような気がする。 今でこそ多くのスカイラインと名が付くものが有る中で、雪の中を通過するドライブの旅は、誰もが胸をふくらまして期待する、絶好の春のコースでもあるのだ。 こうした吾妻連峰は、山に入ってしまえば見渡すことが出来ないにしても、これを早春に鑑賞するには、絶対にお奨めなのが、この吾妻山に平行して走る、今で言う’フルーツライン’であろう。 今でこそフルーツラインと言って分かる人が、多くなったが、昔はこのようなラインは勿論なく、単なる農村の美しい道であったのは、確かである。 と言うわけで、今回は、このフルーツ街道を走って、吾妻山とその連峰が、どのように展望できるかを見てみたいのである。

 

雪の吾妻山を望む絶好の地域

     多分ここが初めての人は、吾妻小富士は、何処から見ても美しく、このように見て取れると思うかも知れないが、実はそうでもないことが、今回私も分かったのである。 場所によって山の形が当然、変わるのは分かってはいたが、この吾妻小富士は、例えば、花見山近辺から見ると、この写真のように小高く独立した山には見えなくなってしまうのである。 そして、この大きな吾妻連峰の稜線から少し頭を持ち上げる程度になり、初めての人には、何処にこの美しい吾妻小富士が見えるのか分からな句なってしまうのである。 この周辺の農家は、独特であり、また初春の空に新しい屋根のペンキのブルー色が映えて非常に美しかった。 ここから道路は、暫く行ってから左折し、フルーツ街道に入るので有るが、私は、早めに小道を左折して昔の農村道路で、この山並みを鑑賞することにしたのである。

 

花見山の素晴らしい桜の時期

福島の花見山も年々変わりかなり都会化してしまった! それでも春の桜の頃の花は素晴らしい・・・・こんなに花がいっぱいの場所はないからである・・・一番上の写真とか、下に紹介する山の早春の写真を見比べてみていただきたい・・・こんなに春と早春では違いがあるのである。

 

民家の残る福島の旅路民家の残るフルーツ街道筋

    周辺道路には、このような田舎風景が随所にあり、心を和ましてくれるのである。 昔からのわら屋根の素晴らしい建物であったろう、今は赤いトタンの素晴らしい農家が、沢山見ることが出来た・・・残念ながらこれらの農家を山に入れて撮ろうと思ったが、畑の中に入らないとだめだったので今回は、ここまでにした。

民家と箕輪山の雄壮な姿

     フルーツ街道をしばらく走ると、このような山が、見えてくるのである。 素晴らしい山なので地図で見たが、自分では分からない・・・・そうしている内に早朝だったためか、散歩をしている人がいたので、早速聞くことにした。 あの白い大きな山は何というのですかと聞くと、アレは、有名な箕輪山だ!と教えてくれた・・・・たまたま、前日、箕輪さんのトンネルを通過したので、あの箕輪山なのかと、聞いて見ると、その通りだと、答えが帰ってきた。 しかしこの箕輪さんの周辺には沢山の温泉地があって素晴らしいのである・・・・白濁した湯が多く都会からくる人もこの地だけは忘れられないようである・・・・


     ご承知のように、土湯から峠を登り暫く行くと、道が分かれるところがあり、それをまっすぐ行くと、大きなトンネルがある。 このトンネルを入ってもいいし、手前からループ状の道を入っても’野地温泉’といわれる所がある。 ここの温泉は、素晴らしい濁り湯であり、好んで私も良く行く所なのである。 そのトンネルが通過している山が、ここから見えるあの素晴らしいボリュームのある雪山、箕輪山なのである。 そして、左に、小さなポコポコと見える山裾が、安達太良山となるのである・・・・ここから見る安達太良山はかなり裾野に入ってしまい、あの智恵子抄のポイントからの見る優雅な山の形は、もはやないのでが、概略それと見て取れるのである。

福島の早春の旅箕輪山と雪の吾妻連峰

    この街道筋には、このような農村風景が暫く続いていて、多分、誰が行っても、飽きることはないであろう! あの秋に賑わう、フルーツそして春のサクランボシーズンの混雑を見るとき、この時期の静かな佇まいは、なんと表現して良いのか、本当に言葉が見あたら無かったのである。

箕輪山が見える農村の道

     至る所でこのように美しい山並と田園風景が折り重なり農村は古くその歴史を物語っていた。 ここでは、春は未だ遠く、白菜なども未だ寒さが来るところから、頭を縛られて寒さに耐えているようであった。 昼間は、陽光さえあればそれ程寒くは感じられないところであった。 そして遠く北を望むと、白銀に輝く山脈が、見て取れた・・・・これも地図などで調べても分からなかったが現地の人が、あれが蔵王連峰であること知らせてくれた、流石に、この辺迄来れば、’みちのく’なのだなーと感慨深かったのである。

雪の吾妻連峰を望む

     雪をかぶった美しい吾妻連峰の全貌風景である。 やはりこのフルーツ街道から見る景色は、あyまスカイラインのある周辺の山である。 ところでこの周辺のすぐに花の時期になるが、桃の生産ではこの地域が全国に意であるというから驚かされる・・・勿論一位はやまなしであるが・・・誠に素晴らしい山並みであり、雄壮である。 この右側(北)から高湯温泉を通過し、そこから吾妻スカイラインを登り始め、そしてあの左に見える吾妻小富士にまでバスなどで行った旅を思い出すと、本当に自然は、雄大であると思うのである。 誰もが一人一人の山の与えてくれる、感激に浸って旅の美しさを感じ取っているのだと思うのである。

     周辺探索:土湯温泉、野地温泉、高湯温泉、等数えてもきりがない!、春の桃畑、春のサクランボ、秋の果実、会津磐梯山、猪苗代湖、花見山

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